多くの人々にとって、友達は人生の中で最も大切なもののひとつです。なにも不思議なことはありません。友情が女性のストレス、健康、そして経験の中で及ぼす影響についてご紹介します。
なぜ女性同士の友情が健康改善に役立つのか
多くの人々にとって、友達は人生の中で最も大切なもののひとつです。なにも不思議なことはありません。
友好な関係は明らかに人の健康や幸福感に影響があることが分かっています。
友情が女性のストレス、健康、そして経験の中で及ぼす影響について紹介したいと思います。
ストレス
人がストレスを感じると、脳はコルチゾールというホルモンを放出し始めます。
カリフォルニア大学で行われたある調査によると、男性と女性、また動物のオスとメスとでは、ストレスに対して違った反応をするということが証明されました。
男性は、ストレスを感じると、男性ホルモンのテストテロンのレベルが上がり「闘争・逃走反応(戦うか逃げるかの反応)」を起こします。
この反応は、男性であればほとんどの場合その原因となるものと向き合い、闘うか、あるいはそこから逃げるかの二択へ導きます。
女性は、一般的に女性ホルモンのエストロゲンやオキシトシンのレベルが上がり、「世話・友情反応」を起こします。
女性は自分より弱い存在を守ろうとし、また周囲の同性からのサポートを求める傾向にあります。
健康
友情は女性の健康を増進させます。
2006年にアメリカで行われた乳がんに関する調査によれば、親しい友人のいない女性は、10人以上の友人を持つ女性に比べて、乳がんで死亡するリスクが4倍高かったとの報告があります。
この調査では、友人の住む場所との距離や、連絡を取り合う頻度は関係なく、ただ友人と呼べる存在がいるかいないかという事実が重要だと示しています。
女性同士で交流し、気持ちを共有できることは、健康を維持する上でとても効果があります。
日常の会話においても、男性がいると話しにくい女性特有の身体の話も、女性同士であれば詳しく話すことができます。
経験
長く生きていれば色々なことが起きます。離婚、死別、そして病気など、人生には辛いことも多々起きるでしょう。
友達の存在は、これらの苦しみを軽減してくれます。これは年齢を重ねるにつれて特に感じるはずです。
女同士の友情についてひとつ、お話をご紹介しましょう。
ある女性が海へ行ったときに、とても楽しそうに過ごす年配女性のグループを見かけました。
「その日の午後、そのグループにいた内の2人の女性と、偶然エレベーターの中で一緒になりました。『とっても楽しそうですね』、と伝えると、彼女らはにっこりとうなずき、『ええ、とても楽しいです。私たちはこのビーチ旅行を20年間続けていて、その間多くのことを乗り越えてきました。離婚や死別、がん、失業など…。あなたも女友達とのつながりは絶対になくしちゃだめですよ。年を重ねれば重ねるほど、必要な存在になりますから』と仰いました」。
友達を大切にしましょう。時にはうまくいかないこともあるかもしれませんが、元気をもらうことの方がはるかに多いはずです。
友情は人生をより良くしてくれるということを忘れないでください。特に女性にとって、ストレス発散や健康の維持、そして経験を重ねていく上で友情はとても役立つからです。